2010年4月29日 (木)

日刊アメリカ東部・南部ウォーカー(第4回)

 みなさん、こんにちわ。今夜だけは君とカーニバル、吉村“俺んトコ来ないか?”和馬です。
本日は昭和の日。世の中的にはゴールデンウィーク初日です。本日だけでも成田空港から海外に向けて出発する観光客は、なんと45,000人超え!だそうです。昨年は新型インフルエンザの影響で旅行を控えていた方々も、世界的に落ち着きを見せてきた状況で安心して海外旅行に行くことができますね。では、本日もお金もかからず、病気の心配もない、安全で快適なアメリカ旅行へ出掛けましょう!

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 昨日もご案内した通り、本日は音楽!三昧の日程(一部、映画の舞台なんかもご紹介させて頂きます)でご案内させて頂きます。チャールストンを出発し、まず最初に向かうはサバンナ!サバンナ?やっぱり御存じでない…。そんな皆さんにグッとサバンナに近づいて頂くために、とっておきのことをお教えします。映画“フォレストガンプ”(トム・ハンクス主演)は見たこと、聞いたことがあるかと思います。見た方は是非とも最初のシーンを思い出してみてください。教会の尖塔から、白い羽が舞い降りてきます。その羽はやがてベンチに座るガンプの足元へと落ち、そこからストーリーが始まっていきます。そのシーンが撮影されたのが、このサバンナなんです。
グッとサバンナが身近になったと信じながら、話を進めさせて頂きます。このサバンナの歴史は、他のアメリカ植民地と少し毛並みが違います。というのも、昨日ご紹介したウィリアムズバーグは勿論、植民地の多くは、イギリスやアイルランドなどからの移民が建設した町ですが、このサバンナはスペインやポルトガルからの移民が繁栄させた町なんです。最初にスペインやポルトガルの移民が到着した以降、イギリス以外からの移民を積極的に受け入れ、当時のアメリカ大陸には珍しい国際色豊かな町になっていたそうです。その街の中心であったのがリバーロード。その名の通り、サバンナ川沿いに伸びる小さな通りなんですが、かつてはこの通りから世界中に向けて綿花が輸出されていたという一大貿易港だったんです。その名残の綿花倉庫が今でも残っています。この歴史ある美しいリバーローどをしばし散策。天気も良く最高です。このサバンナ、先程のフォレストガンプ以外にも数多くの映画の撮影地に選ばれているほど、雰囲気たっぷりの街並みなので、近くを訪れた際には、是非ともお立ち寄り下さい。他にも、アメリカ南部で最も美しいと称されるセント・ジョン・バプティスト大聖堂などの見所盛り沢山です。

 さて、本日もバスは高速運転してまいります。落ちないように気をつけてついてきて下さい。続いて向かうは、ジョージア州。キング牧師の「ジョージア州の赤土…」のジョージア州です。ここの州都はとても有名。チッチッチッチッチ…正解はアトランタです。デルタ空港のハブ空港にもなっていますので、南米や中米旅行に行かれた際に訪れた方も多いのでは。では、このアトランタも映画的にご紹介させて頂くと、やっぱり「風と共に去りぬ」。飲み物的にご紹介させて頂くと「コカコーラ」です。このコカコーラは、日本は勿論、世界中どこに行っても飲むことができる世界で最も有名な飲み物と言っても過言ではありません。今、私がブログを書いているこの一秒間に、全世界で17500本も消費されてるんですよ !ちなみに、もうひとつ小ネタをご紹介。今では日本中のサンタクロースは赤と白。何かに似ていると思いませんか?そうです!コカコーラと同じなんです!実はコカコーラ社が宣伝のために、サンタクロースをコカコーラ色にしたのが、全世界に広まっていき今ではそのカラーリングに定着化しています。明日、友達や家族に話して下さいね。さて、アトランタは私のヒーロー、キング牧師が生まれ、そして眠る場所でもあります。生家にも勿論ご案内しますよ。

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次の停車駅はテネシー州・ナッシュビル。この地名を聞いて、すぐにカントリー&ウェスタンと思い浮かんだ方に拍手!ここナッシュビルはカントリー&ウェスタンでとっても有名。ツアーでも鑑賞付の夕食へご案内。カウボーイハットをお忘れなく! 次は本日の終点メンフィスです。お降りの際にはお忘れ物にご注意下さい。メンフィスと言えば、そうエルビス・プレスリー

!彼が愛した街。彼の邸宅グレースランドで、あの小泉元総理がブッシュ元大統領に連れ

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られて熱唱したことでも有名になりましたね。さて、ロックを満喫したあとはメンフィスが誇るもう一つの音楽ブルースです。ブルースも鑑賞付きの夕食にご案内。企画者のこだわりとして選んだお店は、やはりキング・オブ・ブルース、BBキングブルースクラブ。ブルース好きで知らない人はいない、と言われる、聴かせるブルースが魅力のお店です。この店で改めて感じたこと、それは音楽は万国共通ということ。流れる音楽に自然と体が動き出す。様々な国から訪れている観光客全員が音楽を楽しんでいる、そんな素晴らしい空間でした。食事のあとは、まだまだ眠らないメンフィスの街を更に満喫します。ビールストリート。いくつものブルースクラブが軒を連ね、街を歩くだけでも音楽を楽しめる、まさに音楽天国です。こうしてメンフィスの夜は更けていきます。

ロック、ブルース、カントリー…。アメリカが生んだ音楽は今では国境を越えて愛されています。この音楽が生まれた背景は、黒人奴隷やイギリス移民、そしてアメリカの大地がミシシッピの流れによって混ぜ合わさって起こった奇跡に違いありません。今日も音楽を純粋に楽しむことができる、そんな当たり前のことに感謝しながら、おやすみなさい。

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