部屋とYシャツとマテ茶(アルゼンチン)
みなさん、こんにちは。明日は明日の風が吹く、坂岸“日米送風協会会員”茉莉です。
今年の2月に、リオのカーニバルのツアーにて南米へ行って参りました。
ブラジルのマナウス、イグアスの滝、そしてリオデジャネイロへ9日間の日程で訪れるツアーでした。毎日が華やかで、夏の南米を満喫して参りましたが、ただ1つ、たった1つだけ心残りだったこと、それは大好きなアルゼンチンへ足を踏み入れられなかったことです。
ツアーが決まった当初は、ブエノスアイレスを訪問できると心踊り、エバペロンのことや、タンゴのことを思い出していました。しかしながら、日程を確認するとなんとブエノスアイレスが入っていない!消沈しながら、アルゼンチンに思いを馳せていた年始め。
本日はそんな大好きなアルゼンチンの家庭の味をアルゼンチンの主要観光地のお写真と一緒にご紹介します。
パタゴニアやブエノスアイレスを訪れると、必ずと言って良いほどガイドさんからドライバーさんが飲んでいるドリンク、「マテ茶」です。
アルゼンチン人は肉食が多く、大きなステーキ=アサードをよく食べます。そのせいで野
菜不足になりがちです。それを補う意味もあって、約200年も前からこのマテ茶を飲んでいるんだとか・・。しかもマテ茶はミネラルや鉄分が豊富で「飲むサラダ」と呼ばれるほど健康に良いとされています。日本人にとっても緑茶のようなものでしょうか。但し緑茶は「カフェイン」という興奮作用や眠気防止作用がありますが、一方マテ茶は利尿作用で高血圧を予防し、強心作用で心臓病を予防し、血行促進で冷え性を防ぐ万能予防薬です。
最近日本でもデパートに付属するスーパー等で売っていますが、アルゼンチンに行くと様々な場面で出くわします。
金属製のストローで飲み、ひょうたんを乾かして中をくり貫いた容器やアルミニウムの容器で80度ぐらいのお湯と茶葉を入れて飲みます。そしてそのストローを使って、友人たちで回しのみをするのが習慣だそう。なんと職場やミーティングの場でも回し飲み!
そして、そのマテ茶の味にも意味があるんです。
あまりにも甘い時は「私の両親に会って」という意味が込められていて、蜂蜜を入れた場合は「もう結構しよう」というメッセージ、一方あまりにも苦い時は「早く帰ってちょうだい、あなたのことはもうどうでもいいの、別の相手がいるから」、という冷たい内容。また一度も茶葉を入れ替えず薄くなったマテ茶だった場合は「別のところで飲んで、帰ってください」ということで、冷えてしまっている場合は「あなたには関心ないのよ」、そしてあまりにも熱い場合は「あなたをすごーく愛しているの」という意味と「あなたを恨んでいる」という意味の両方の事を意味しているので、注意が必要だとか。
国民的な飲み物のマテ茶。ガイドさんがくれたマテ茶の味は、とっても甘~いマテ茶でした。
「私の両親に会って」そんな意味だったのでしょうか?
ちなみにガイドさんはパウリーナという女性でしたけれども。
パタゴニアを代表するモレノ氷河、フフイという町の北に広がるウマワカ渓谷で、南米のグ
ランドキャニオンとも呼ばれる美しい鉱物がむき出しの渓谷、そしてブエノスアイレスにあるタンゴの発祥の地カミニートとタンゴ、様々な魅力を持ち合わせるアルゼンチン。
次に訪れられる日をいつも楽しみにしています。
(坂岸)
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