え?私?いえ、コロンビアの太っちょさん
みなさん、こんにちは。汗は体の涙です、だから悲しませないで、坂岸“全日本発汗選手権”茉莉です。
最近、毎日亜熱帯のような猛暑が続きます。8月までクーラーを家で点けないと決めている坂岸家でも、今年は7月から点けてしまってます。しかしクーラーで、すぐ身体が冷えて鼻水が止まらなくなってしまう私は、夜はクーラー厳禁です。しかしそうすると暑さで目覚めてしまう・・・、寝つきが悪い・・・どうすれば良いのでしょうか、という悩みを抱えています。そして女性は誰でも気にする夏の薄着!夏までに痩せなければ!と決め込むのですが、隣に座る大食いの課長と共に、コンビニ弁当を毎日胃に納めてしまっております。そんな中、夏がやって来てしまい、気づいたら食欲の秋、そしてカロリーを消費しにくい動かぬ冬がやって来るのです。
しかし、そんなに太っているってダメなのでしょうか。
本日は、コロンビアで出会った太った女性の話を致します。
みなさま「フェルナンド・ボテロ」という画家をご存知でしょうか?コロンビアの有名な画家で、
コロンビアで最もコロンビア人らしい芸術家と呼ばれているそうです。
そして彼の描く絵画・彫刻は驚くほど“太っちょさん”です。大きな身体、ふくよかな女性、そして小さな目、不恰好なまでに大きな巨体を描くことが特徴です。(今回のブログに登場するする写真は全てボテロの作品をコロンビアに赴いた際に撮影したものです)
コロンビアの中央に位置するメデジンという都市で1939年に生まれ、今もご存命の画家、高校生の頃には既に地元の雑誌や新聞にイラストを載せていたというのだから、若い頃からコロンビア国内で活躍していたアーティストなのですね。
彼はなぜ、“太っちょ”の絵を描くのでしょうか。
他のホームページいわく、
「芸術家は理由など知らずにある形にひきつけられる。理屈を付けて正当化するのは後
からすることだ。」
-ボテロは言葉や、色、形、比率の選択といったものの最も根本的な感性を直感的な美的思考に求める抽象芸術家である-
だそうです。太った人に憧れ、それとも風刺でもしていたのかと思えばそうではないわけです。
コロンビアを旅すると、いたるところで、このボテカの彫刻、絵画に出会う事ができます。私はカルタヘナの小さな広場で、太った彫刻を見つけたので、「もしかして、これは!?」とガイドさんに聞くと、「そうだよ、ボテカの作品だよ」とのこと。彼の故郷メデジンでも、彼の彫刻が沢山飾ってあるボデカ広場が存在します。またボゴタの美術館でも、多くの絵が飾られていました。
飛行機の中で会ったメデジン出身の男の子が言っていました。
「あんなに不思議な巨体を描くボテカ、どんな人だと思う?彼の写真を見ると、いつも怖い、シビアな顔をしているんだよ」
つまりは、とても怖い顔をした男性、どんな絵画を描くかと思えば、とってもチャーミングな“太っちょ”な絵、人を見た目で判断してはいけないんですね、というメッセージでした。
「人は見かけと中身は違うっていうことだよ」そんな言葉を貰いました。
彼の絵を見返す度に、「うん、こんな女性もありかもしれない」、と少し勇気付けられるのは、私だけではないはず!?(坂岸)
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