2010年7月12日 (月)

南アフリカの旗、その名もレインボーフラッグ

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みなさん、こんにちは。瞳の中はレインボウ、坂岸“今日は虹に乗って帰ってきた”茉莉です。

日本時間で昨晩、ついにワールドカップ2010が終了致しました。予想通り!?強国スペインが優勝を飾り、カシージャスの笑顔に私まで涙が出そうになりました。
最近添乗にて訪れていた、イタリアやフランスは決勝リーグまで残れずワールドカップネタは禁句でしたが、それでもやはりサッカー大国ヨーロッパ、誰に聞いても「日本は、本当によくやったよ。きっともっと強くなるだろうね、乞うご期待の国だね」そんな上からのお言葉を頂き、嬉しいような、悔しいような、、、複雑な気持ちで御礼を言って回りました。
ちなみに私はブラジルのロナウジーニョが大好きで、ACミランに移籍する前、バルセロナに居た頃、彼がオフシーズンに通うというサンバのお店に、会えないかなと足しげく通ったものです。(友人は会えてキスをしてもらったそうです!)

さて、我が秘境チームブログでも何度もワールドカップ関連で南アフリカについて語らせて頂きました。もちろん私も大好きな、南アフリカ。動物も、ジャカランダをはじめ春(日本の秋の時期)に咲く花々も、陽気な人々も大好きです。たくさんの見所そして、美味しい料理、アマルーラや赤ワイン、魅力溢れる国なのはご紹介済みです。

そこで本日は、私が感動した南アフリカのお話をご紹介したいと思います。

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それはズバリ「」です。
有名な有名なレインボーフラッグ。今回は残念ながら予選敗退で、あの美しい旗が希望と共に翻る姿はあまりご覧頂けなかったかもしれませんが、きっとどこかでご覧になったことがある方も多いかと思います。

南アフリカの旗は、世界で一番多くの色を用いた旗だそうです。そんな理由から、「レインボーフラッグ」、つまりは「虹の旗」と呼ばれています。

黄色(金色)=豊かな鉱物資源
緑=農場と大いなる自然
赤=過去の対立で流された血
黒=南アフリカの黒人国民
白=南アフリカの白人国民

上記が俗に言われる意味だそうです。しかし実際にガイドさんがこんな話をしてくれました。
黄色=黄色人種(日本人とか中国人とかモンゴロイドの人々、諸説ありますが)
赤色=赤色人種(アメリカ大陸の先住民達)、差別用語ですがあしからず。
黒色=黒人
白色=白人
緑色=・・・そんな人種がいても良いじゃないか!

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「どんな人種でも、どんな外見でも、どんな言語を話していても(南アには5つの公用語があります)同じ国で、同じ生活をしている、レインボーフラッグにはそんな意味が込められていると思っているんだ」

そう言っていました。あらゆる文化と民族の共栄を願って、このレインボーフラッグは1994年に制定されたそうです。この話を聞いたときは、とても感銘を受けたものです。私はこの旗が大好きで、いつも添乗グッズには「虹色の旗」のシールを貼って持っていっています。


 ワールドカップに話は戻りますが、近年FIFAはEUや国連の人権に関する諸機関と一緒に、人種差別撲滅の取り組みを進めているそうです。2006年のワールドカップの決勝戦、差別問題の根深さを世界に問いかけた「ジダンの頭突き事件」覚えていますよね?ジダンはアフリカのアルジェリア移民の子供で、イタリアのマテラッツィ選手が彼の家族(お姉さん?)を侮辱したことで激怒し、頭突きを浴びせ、退場になりました。彼の引退試合になった訳ですが・・・。もちろんそれが、民族差別が絡んでいたかどうかの真意は分かりませんが、多くの差別問題を残すアフリカの国々。

 マンデラ元大統領が、2004年に南アフリカ共和国でワールドカップ開催が決まった際に、歓喜と感激のあまり

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に流せぬ涙をむせびながら泣いた、という話は有名です。彼は、ロベン島という負の世界遺産に登録されている島に収容されていた期間、暑い中、カンカン照りの中、石切り場で石灰岩をサングラスもかけずに毎日働かせられ、涙が出なくなってしまったそうです。(実際に訪れると、その埃っぽさと太陽に驚きます。)

まだまだ前途多難だとは思いますが、レインボーフラッグがいつまでも平和の風で、はためき続けられる事を願うばかりです。

ちなみに私の大好きなロナウジーニョもイケメン!?と呼ばれるカカも同じ国籍、人気を二分するブラジル人なんですから、外見なんてやっぱり関係ないんですよね。(坂岸)

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