大人の身勝手さと、子供への影響inブラジル
みなさん、こんにちは。緑の風薫る夏服の女神、成田“真夏のブラはいつもジル”佳菜子です。毎日暑い猛暑が続いていますが、先日のニュースで、何と8月は「激暑」というものが到来するようです。
その言葉を聞くだけで体力が消耗されてしまいそうですが、この猛暑に両手を挙げて喜んでいるのが、プール業界?です。冷夏と言われた昨年よりも、既に4割増しの来場客があるようで、土日になると、プールバックを下げているお子様が居るご家族をよく見かけます。
嬉しそうなお子様の表情を見ると、一緒に行くわけではないのですが、幸せな気持ちになります。
突然ですが、皆さんは、生まれてきてから今まで、食べ物に困るという経験をした方はいらっしゃいますか。きっと今の日本では、そのような経験をされる方というのは、ほぼ居ないのでないかと思います。私自身も有り難い事に、いつも温かくて美味しいお料理に囲まれて育ってきました。そんな先日、ちょっと考えさせられる事を耳にし、大人の身勝手さを痛感させられました。
度々、私が今一番気になる国としてあげているブラジルですが、今日はそのブラジルの個人的に少し納得行かないお国事情をご案内します。ブラジル、この国の社会は、富裕層と貧困、高学歴と非識字という大きな断層があり、この断層の中には、日本では考えられない法律がいくつかあります。
1、相続税がない:お金持ちは道を外さない限り、一生お金持ちのままの人生を歩むことが出来る。対照的に、貧困から抜け出すためにはサッカー選手か、スーパーモデルにでもなるしかない。
2、大卒の人間が犯罪を犯した時に入る刑務所は、ホテルのような待遇の刑務所。
3、一度上がったお給料は下がることがない
上記は一部の法律で、度々改正法案が出ても、国会議員の反対によってことごとく廃案になっています。このような法律が、教育制度にかける予算を制限し、国の発展を阻害しているのが現状です。そして、何よりも、その一番の犠牲になるのが、貧困層と言われる家庭のお子様です。貧困を抜け出すために必要な学歴を身につける場を、富裕層の大人たちによって奪われている子供達がいます。本当、大人の身勝手さに苛立ちを覚えてしまいますが、この富裕層の大人たちよって守られている法律よりも、もっと苛立ちを覚える現状があります。
ブラジルだけではありませんが、様々な事情を抱え、仕事が出来ない親がいますが、ブラジルでは、「働けない親」ではなく、「働く気がない親」という存在があります。
そして、そのような親の犠牲を最も受けるのもまた、子供達です。
しかも、働く気がない親の一部の人達は、言葉が悪いですが、子供達を利用してスーパーや道端などで、物乞いをさせる人がいます。子供達は、その物乞いが唯一の食事にありつける方法であるという風に捕らえ、必死でおねだりをします。物乞いをしている子供達を見ていると、やっぱり手助けをしてあげたくなるのではと思いますが、簡単に手助けてしまう事がまた、彼らが大人になった時、「働かなくても大丈夫」という概念を植えつけてしまう可能性があるため、手助けをしない大人たちがほとんどです。
子供、本来であれば親に守られて育つべき存在だと思いますが、富裕層の大人の身勝
手さと、親の身勝手さによって、成長する環境を奪われている子供達がいるブラジル。
法律が改正されない限り、負の連鎖が続くのかなぁと思うと、何だか切ないですね。
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