2010年8月20日 (金)

ウッチー博士の動物大図鑑(イグアナ編)

 みなさん、こんにちは。今宵はあなたとベッドでダンス、内田“勤務先:クラブ爬虫類”千鶴です。
昨日に引き続き今日も猛暑を逃れていますね。
それでも外を歩くとじわじわと汗ばんできます。こんな人間には堪えてしまう暑さも、動物たちにとっては適温だったりすることも。
昨日のエントリーでも最後にちょこっと登場した、イグアナについて本日は語っていきたいと思います。
異例の?2日連続、動物ネタになります!(爬虫類が苦手な方、ゴメンナサイ!) 

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昨今の爬虫類ブームのせいもあるのでしょうか、一人暮らしの女性でも爬虫類を飼育するという方が増えているそうです。何を隠そう私もその一人で、実は昨年までグリーンイグアナ(名前はベンジャミン)をペットとして9年ほど飼育していました。このグリーンイグアナは、実は猫並の知能を持つほどに頭が良いことで知られ、人や色、物、言葉をよく認識し、とても人間に懐く動物なのです。声帯が無いので喋ることは無いのですが、仕草や表情で見事に感情を表してきます。また個体によって性格がはっきりしており、例えばうちのベンジャミンはとても感情の起伏が激しい子でした。家族間においてさえ懐く人を選ぶあたりが、憎らしくも可愛かったです。(もちろん私にはベタ慣れでした)

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 イグアナを飼っていてよく聞かれたのが「餌は何を食べるの?」と言った質問。虫などと勘違いされることも多いのですが、実は主食は小松菜・青梗菜といった葉類であり、適時フルーツ、豆腐、市販の専用フードなどを与えてやります。こう聞くと、私でも飼えるかも...?などと思えてきませんか?
それでは飼育方法は楽なのか、と言えば、残念ながら決してそうではなく、常に飼育するための部屋(もしくは温室)内の温度は一定に保たなくてはなりません。先にグリーンイグアナの飼育に夏が向いていると述べたのは、このためなのです。(冬の光熱費は本当に馬鹿になりません。)
またベビーは小さく綺麗なグリーン色をしていますが、成長するに従い徐々にこのグリーンは消え茶色っぽくなります。大きさも最大で(頭部から尻尾の先までで)1m以上になるので、それなりの設備が必要になってきます。こうした設備・維持費等の問題からも大人にな

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ると、放し飼いをされる方も多いようです。

さて、このグリーンイグアナ。
実は出身は中南米地域。そう、何を隠そう我らが秘境チームが扱う各地域で、実際に野生の個体をご覧頂くことができます!
イグアナ、といえば一番有名なのはガラパゴス諸島に住むウミイグアナでしょう。海を自在に泳ぐことで有名なこの種も、元々は南米大陸に生息していたイグアナの進化版だと言われています。

写真はコスタリカをはじめとする中米地域に棲息しているイグアナ。大きさは日本に住む同年齢のイグアナを遙かに凌駕し、目つきは鋭く動きも機敏で、野生の厳しさを物語っています。コスタリカのツアー内では、ウォーキングや休憩スポットなどで実際に群棲する野生のイグアナをご覧頂けます。

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また南米地域だと、エクアドルのグアヤキルという場所にセミナリオ公園(イグアナ公園)という場所があります。一見普通の公園なのに、グリーンイグアナがそれはもうたくさん放し飼いにされているのです。ガラパゴス島では許可されていない餌をあげる・触れると言った行為も自由で、私にとっては一日居ても飽きない天国です。

ちなみに、、、、中米のニカラグアでは、イグアナを食べるそうです。(涙)味の方はどうなのでしょうか・・・。イグアナの卵は美味しいと聞きますが、どちらも私はチャレンジできずにいます。今までも、きっとこれからも・・・。

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