こんにちは世界遺産 第一回 リオ・ビントゥラスの手の洞窟(アルゼンチン)
みなさん、こんにちは。アンデスの風が俺を優しく包んでくれる、吉枝“亜麻色の髪のおじさん”健一です。
南米大陸最南端の地パタゴニア。一般的にいうと巨大な氷河があり、エメラルドグリーンの湖があり、奇形な山容の山々があるというイメージだろう。しかし南米のスイスといわれるバリローチェから南はしばらく荒漠とした地が続きアンデスの山々の絶景に加えて塩湖のかなたに地平線が延々と続くような道を走るルート40という道があり、その荒漠とした道を進んでいく。そのルート40からはずれて100キロほどのところに、ビントゥラス川渓谷という名前に川があり、そのふもとには「手の洞窟」と呼ばれる世界遺産がある。
そこは、奥行き24m、幅15mほどの洞窟に9000年ほど前から何千年もの間に渡って描かれた無数の手形が今も鮮やかに残っている場所。また手形の他にもグアナコやニャンドゥなど、この地域に生息する動物の姿や仮の様子なども描かれている。
16世紀以降に進出しスペインの報告にあがる長身のパタゴン族と思われるテウゥルチェ族の祖先によって描かれてたとされるこの生々しい手形は、雨風がしのげる断崖絶壁の窪みの下いう奇跡的な環境のお陰で、1万年近くたった今も残っているのである。
見るとまずその圧倒的な数に驚くが、何か賑やかな雰囲気を感じる。一般的には成人通過儀礼の場としての記録という解釈となっているのだが、その鮮やかなに残る先人の手を見ていると、何の為に行なったかという謎がもちろん押し寄せてくるのだが、それ以上に何か1万年前の先人達の声というか歓声というか元気にやっているかみたいな話かけてくるような感じがした。いつの時代でも、みんな一生懸命生きていて、誰かと幸せを分け合ったり、つらい時をはげましたりと何だか励まされたような気がした。
このアルゼンチンという国は、北は恐竜の初期の時代である三畳紀の地層が剥き出しに
なっているイスチグアラトス国立公園やここの手の洞窟の保存状態の良さのように古代に出会える場所が沢山あるんです。古代と生き物や人々と会話ができる・・・。そんな素敵な場所なんです。
パタゴニアのツアーはこちら
手の洞窟も訪問!
最果ての地パタゴニアを極める!バス大縦断の旅
~チリ・アルゼンチン5,000Km走破~ 21日間
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