世界の街角一丁目 第15回 プンタアレーナス(チリ)
みなさまこんにちは。チリも積もればラブになる、坂岸“34人目の奇跡”茉莉です。
昨日、今朝と私はテレビに釘付けでした。今世界中を賑わせている、ノーベル平和賞!?ではなくチリの鉱山事故の落盤事故から救出劇。今朝私がテレビで見ている限りでは、あと3人で、全員救出されるというシーンでした。地上に引き上げられた工夫たちが、家族と抱き合うシーンに涙がホロリと出たのは私だけではないハズです。来週からポーランドの添乗で、ヴェリチカ岩塩坑を訪れます。日本の炭鉱もそうでしたが、世界中にある鉱山でこのような事故が起こっているんだなぁ、と私たちの便利な生活の裏で働いている彼らに想いを馳せた今日昨日でした。
さて、本日そんなチリ共和国からの来客がありました。南米の南西に縦になが~く位置する国で、本国チリのPRに来日した現地手配会社の方々でした。
私たち秘境チームもそんな、なが~い国の旅行を取り扱っております。
特に今からの時期では、ベストシーズンを向かえるパタゴニア地方(アルゼンチンとチリ)が魅力です。チリはその独特な形の国土から、太平洋岸はフィヨルド式の海岸線が広がっていて、その地形、そして東に位置するアンデス山脈、西から強く吹く偏西風から、多彩な自然環境が生まれています。秘境チームのパタゴニアのツアーでは、パイネ国立公園というチリ随一の美しい国立公園を訪れます。険しい氷河、氷河湖、峻険なる花崗岩の岩峰、そしてそこに生息する哺乳類たち、魅力たっぷりの手付かずの大自然をお楽しみ頂けます。
そして、本日のブログの題名どおり、パイネ国立公園の後に訪れる街をご紹介したいと思います。
その名も、「プンタ・アレーナス」。ここは、あのマゼラン海峡に接している街で、街の中にあるラ・クルス展望台からは、大西洋と太平洋を結んだマゼラン海峡が見渡せます。かの航海士マゼランが1520年に、7日間の航海を経て、とうとう見つけた海峡です。パナマ運河が1914年に開通するまでおそ400年間と言う長い年月、このマゼラン海峡を各国の船が通ったと思うと感慨深くもあり、その関税で儲けたチリが発展したのも分かる気がするのです。しかしこのプンタ・アレーナスという街は、風がとても強く、天気も悪い日が多く、展望台からマゼラン海峡を見渡したとして、「美しい!感動!」という訳ではございません。パナマ運河が開通されてから、錆びれてしまったこの海峡の哀愁と、この厳しい荒々しい海峡と厳しい自然をいつも体感します。これぞ、最果ての地に近い場所だ!と感じます。
街の中心アルマス広場には、マゼランの像があり、上を向きながら空を仰いでいます。次の大海をいつでも目指しているのでしょうか、今では世界大陸を飛行機で楽々と移動できる時代になりました、その凛々しい彼の
像は、少し寂しそうにも見えるのです。
このプンタ・アレーナスの街を去り、マゼラン海峡を渡ると、南米の最南端、フエゴ島と呼ばれるアルゼンチンへと入っていきます。
今、話題沸騰中のチリ共和国。今回の落盤事故は北部で起こった事件でしたが、チリ南部にも見所はたくさん、あんな事故は二度と起こらないように、世界規模での対策を願うと共に、また今年もチリへ訪れたいなと思う今日この頃でした。(坂岸)
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