2010年10月28日 (木)

影の立役者に注目!(リオのカーニバル)

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Buenos Dias! こんにちは、私もいつか影で支えたい!坂岸“ゲゲゲのサンバ隊員”茉莉です。

先日ポーランドの添乗より帰国致しました。ショパンコンクールの入賞者コンサートを聴きに行くツアーで、ロシア勢の美しいピアニストの調べに酔いしれるツアーでした。あの悲しげな、儚げな、壊れそうな繊細なショパンのメロディーを聴いていたので、日本に帰国後はラテン音楽が無性に恋しくなりました。(ちなみに今朝はキューバ音楽で出勤)もちろんショパンのマイナー調べな音楽も大好きなのですが、リズム感溢れる踊り出したくなる音楽、それは何と言ってもサンバでしょう。

さて、サンバの聖地リオ・デ・ジャネイロ。来年は3月にリオのカーニバルの本選(2日間に渡って優勝者を決める日)が催されます。本日は、そんなリオのカーニバルの「影の立役者たち」に注目してみたいと思います。

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1)清掃員
1チームのパレードの持ち時間は82分まで。およそ800mの真っ直ぐな会場を数千人もの踊り子や演奏者たちが踊り狂います。1日で6チーム出場するため、パレードは夜な夜な続くのです。しかしながら、盛り上がり過ぎてコンサート会場と同じようにブラジル人たちは様々なものを投げます。紙吹雪だったり、キラキラ光るラメだったり、、、ですので、1チームのパレード終了後の会場床は様々なものが落ちています。その為、1チームと1チームの間に掃除隊が急いで掃き掃除に来ます。彼らの素早いこと素早いこと。しかも根っから明るいブラジル人、サンバを披露しながら掃除をする人も居たりします。手を振って応援なんてしたりして・・・

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彼らこそリオのカーニバルの影の立役者!







2)カメラマンP4
収容観客数は6万5千人のリオのカーニバル会場。とっても広いのですが、リオの1200万人弱の人口の全員が釘付けになる日です。高いチケット代が払えずに、自宅で踊りながら、自分のひいきにしているチームを観戦している人々がほとんどでしょう。そこで、カメラマンの出番です。様々なテレビ番組が生中継をしに来ています。必死に汗をかきながら、彼らの真剣姿を追い続け、国民にその雄姿を届けるカメラマン。

彼らこそリオのカーニバルの影の立役者!

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3)山車を押す人々
リオのカーニバルのパレードでは、テーマに沿った巨大な山車が5台以上8台以下出場します。その豪華さを競い、遅れたり故障で立ち往生してしまったりすると減点の対象ともなる、カーニバルの勝敗を決める要でもあります。そんな山車は1台数千万円したりもするようです。
しかしながら、この山車はおよそ800mにも及ぶ会場をどのようにして移動しているのでしょうか?ふと疑問に思いました。モーター?エンジン?それとも・・・。
そう、その通りです。人力で動かしていることが多いそうです。チームの勝敗の行方、そしてその山車に乗る踊り子たちの命までもを預かって、彼らは山車の後ろ、または一切日の目を見ない内部にて、一生懸命前へ向かって押していました。その汗だくの努力を見たときは、胸に何かこみ上げるものがありました。止まるタイミング、動くタイミング、スピードなど、全てがコントロールされ、練習を重ねてきた1年の集大成なんだと思います。

彼らこそリオのカーニバルの影の立役者!

そんなこんなで、リオのカーニバルの影のヒーローたちをご紹介いたしました。こんな彼らの努力を見られるのも、パレードに近い「特別指定席」で観覧するからこその特権です。派手な衣装で身を纏う踊り子たちに注目するのも楽しいですが、それだけではなく、様々な方向へ目を向けてみて下さい。まだ夜は更けたばかりです!(坂岸)

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