「遠い日本を思いながら・・・。世界最南端にある日本人宿(ウシュアイア)」
みなさん、こんにちは。ハッカが恋しい、成田“ザ・ハッカー”佳菜子です。
10月ももう下旬で、街はすっかりハローウィンのかぼちゃ、オレンジ色が溢れかえってますね。いつの頃からでしょう。日本でもハローウィンがイベントとして定着し始めたのは・・・。少なくとも、私が子供だった頃には全くもってなかったイベントだったような気がしますが、私はこの季節が大好きです。
さて、今日10月19日が何の日か、皆さんご存知ですか。今朝たまたま電車内で、スーツケースを持った女子大生に会った際、偶然にも会話が聞こえたのですが、「遠く(10)へ行く(19)」という語呂合せから、「海外旅行の日」だそうです。なるほどぉ、なんて納得していた私の耳に入ってきたのは、その子達の行き先がマチュピチュという内容。
少し早目の卒業旅行なんだろうと思いましたが、その行き先がマチュピチュだなんて、なんとも優雅な学生さんと感慨深いものがありました。私が卒業旅行に行った数年前は、マチュピチュへ行ける貯金はとてもとてもありませんでしたから。
「遠く(10)へ行く(19)」の今日、もし自由にどこでも行けるのであれば、私は世界最南端の都市と呼ばれている、アルゼンチンの“ウシュアイア”に行きたいです。
首都のブエノスアイレスまでは3200kmで、南極までは1000kmという距離のウシュアイアは、南極クルーズの出発港として世界各国から多くの人が集まります。強風が吹く街でもあり、リーゼントヘアーのような樹木も数多く目に留まります。そして街全体は免税地区になっているんですよ。
私がウシュアイアへ行きたい理由、それは、上野山荘へ訪れてみたいからです。
ご存知の方も居るかもしれませんが、上野山荘とは、日本人がまだ自由に海外旅行ができなかった時代に、移民としてアルゼンチンにやってきた上野ご夫妻がある日始めた、世界最南端の日本人宿です。
当初は宿ではなかった上野山荘ですが、寝床に困った日本人旅行者が警察に紹介されたことが始まりで、その後口コミで旅行者が次々に来るようになり、上野さんの心意気で、 日本人宿がオープンされました。
世界の果てまで遥々やってきてくれた日本人観光客に、ホッと出来る空間を提供したいという上野ご夫妻の温かい気持ちは、数多くの観光客の心を癒していたそうです。お食事は自炊だったようですが、これも、そこで出会う観光客にとっては、他のお客様や上野ご夫妻と触れ合える大切な時間だったようで、名物である五右衛門風呂は、数多くのお客様の心と身体の疲れを癒していたのです。
残念ながら現在は、設立者である上野ご夫妻は既にお亡くなりになっておりますが、今で
も上野山荘はウシュアイアで、上野ご夫妻の真心を引き継いだ新しい管理人さんと共に、観光客の訪問を待っているそうです。
上野ご夫妻がひょんなきっかけから始めた上野山荘。地球最果ての地と言われるこの場所で、遠いふるさとの日本からやってきた観光客の為に宿を経営されていた上野ご夫妻。きっと、ここへ足を運ぶことで、ここでしか味わえない日本の良さに触れることが出来るのでしょうね。
ご夫妻の心の奥にある温かいもの、それがきっと染み渡る場所なのではないでしょうか。
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