やみつきになる愛らしいマヤ遺跡(メキシコ・グアテマラ)
そこで、初めて知った「オルメカ文明」(紀元前1200年頃~紀元前400年頃)。有名なマヤ文明よりも先史であるこの文明は、未だ謎だらけだそうです。オルメカ=「ゴムの国の人々」という意味で、オルメカ文明が栄えたメキシコ湾岸は、ゴムの産地だったそうです。
「謎だらけ!?」と聞くと、好奇心が駆り立てられるものですが、本当に様々な刃説が出ているようで、真実は闇の中だそうです。
●この石頭は誰?
実際に本当に誰だかは、不明だそう。英雄だったとか、支配者だったとか、球技選手だったとか・・・
●この石頭はどうやって運んだ?
石頭の石は玄武岩、この玄武岩が採れるのはウシュトラ山脈というところだそうで、発見された遺跡からは100km以上も離れているそう。水路で?陸路で?平均8トンの重さの石頭、古代の人々はどうやって運んだのでしょうか。ちなみに中米には、「馬」という家畜は存在しませんでした。鉄も。
今回の、オルメカ展には本物の「石頭」は来ていませんでした。レプリカです。確かに8トンもの石を、運ぶ労力は計り知れません。(さまざまな理由があるでしょうが)現代人でも、運搬が難しい石頭、一体どうやって運んだのでしょうか。
●オルメカ文明はなぜ滅んだ?
これも、他の都市国家が攻めてきた等、やはり様々な説があるそうです。
このように、中米の母文明とも呼ばれるオルメカ文明。しかしその後のサポテカ文明、モンテ・アルバン、テオティワカン、マヤ、トルテカ・・・など全てにどこかしらの共通性があるそうです。
私もメキシコをはじめ、グアテマラ、ホンジュラスで様々な遺跡(主にマヤ)を見てきました。そしてその装飾品、美術品、を見ていると何か共通性を感じずには居られません。残酷な生贄を描いた石彫も、マヤ文字も、神々も、私にはユニークで、可愛く、ちょっとふざけたように見えて、大好きなんです。
そういえば、オルメカ展の最後に、こんな言葉が書いてありました。
2012年に終わるとされる「マヤ暦」。第5の太陽の時代は、紀元前3114年に始まり、2012年12月22日に終わりを迎えるそう。それを考えると、オルメカの時代に生きて、石頭を作った人々も、現代の私たちも、同じ時代を生きた!ということになります。なんだか、感銘を受けました。
オルメカ文明にご興味がある方!是非、メキシコ湾岸にあるラベンダ遺跡公園に行ってみて下さい。そこには大きな大きな想像を絶する石頭が、待っています。(坂岸)
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