チンパンジーの聖域!ンガンバ島(ウガンダ)
みなさんこんにちは。天使の耳かき、坂岸“毛づくろいはかかせません”茉莉です。
先日、ウガンダの添乗より帰国致しました。この連休は、日本を感じたくて、久々に温泉に入りに箱根へ行って参りました。そんな箱根のネタをご披露したかったのですが、写真が上手く取り込めなかったので、ウガンダのチンパンジーについてご紹介したいと思います。
「チンパンジー」と聞いて、聞いたことがない!という方はいらっしゃらないかと思います。それもそのはず、霊長類の中で最も人間に近く、頭の良い動物です。なんと、人間の遺伝子と98.7%一緒だとのこと。つまりたった人間との遺伝子学上の違いは、1.3%だけということになります。その違いは、言葉を操って会話をするか否か・・・ぐらいではないでしょうか。
さて、東アフリカのウガンダという国。ゴリラの生息地としても有名ですが、深い森には約4500頭のチンパンジーが生息しているそうです。そして私たちツアーが訪れたウガンバ島は、そのチンパンジーの保護区でもあります。なぜ保護する必要があるの??という質問が投げかけられますが、悲しい事実が、ここに住む22匹のチンパンジー(を研究する島のガイドさん)から返答が返ってきました。
1)森の伐採
ウガンダでは林業が盛んで、木を伐採して燃料にもしています。ウガンダの人々には無くてはならない木のビジネス。森の伐採が進みチンパンジーが住める森が減っています。
2)食べる
昔から、ウガンダでは妊娠した女性がチンパンジーを食べると元気な子供が生めるというジンクスがあるそうで、民族によっては必要最低限食べている民族もいます。私の会ったガイドさんのお祖父さんも、チンパンジーが大好物だったとか。
3)密猟
これが、ンガンバ島に住むチンパンジー達の孤児になった主たる理由だそう。可愛いからペットとして飼いたい!そう願うのは、先進国の人々。つまり私たちのことです。そういった需要があり、高く売れるからこそ、密猟、密輸が後を絶たないとか。ンガンバ島のチンパンジーたちも、空港で保護された子達も多いそう。
上記の理由から、現在ウガンダではチンパンジーの保護を推し進めています。そしてなんとそのンガンバ島には、日本人女性が滞在していました。彼女の名前はハルさん。青年海外協力隊員として、獣医の彼女はこの島で既に7ヶ月チンパンジーの世話、研究をしながら暮らしています。遠い、異国の地で活躍する日本人に出会えて、なんだか誇らしかったことを覚えています。
その他にも、NGO活動で1年滞在をしたカリフォルニア出身のアメリカ人。毎年ここを訪れるオランダ人女性、など多くの外国の方に会いました。
日本の動物園では、場所が無い為、チンパンジーを群れで飼っている園は少ないかと思
います。しかしながら、チンパンジーは人間と同じように、1つの封建国家を形成します。現在の島の大統領の名は「ミカくん」。エサを食べるときも、ミカくんが1番に食べ、その後順位ごとに好きな餌を獲っていきます。ずっと見ていると、愛らしくて、でもとても人間的で、飽きる事がありませんでした。
ゴリラも可愛いけれど、チンパンジー。
なんだか猿の惑星のように、いつか彼らに支配されそうで怖くなりました。それだけ、賢く、そして興味深い群れの生活を垣間見てきました。(坂岸)
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