メキシコから生まれたチューインガム(メキシコ)
みなさん、こんにちは。お口の変人、霍間“変人21面相”祐子です。
先日「メキシ古代文明とカンクンの休日10日間」のツアーより帰国いたしました。
ベストシーズンを迎えたメキシコでは、日本ではなかなか見られないような青々した空を背景に、巨大なピラミッド型の遺跡など数多く訪れました。
年末から年始にかかけて、色々なテレビ番組でメキシコ(パレンケ遺跡、チェチェンイッツァのセノーテ、コロニアル都市など)について取り上げられていたので、ご興味を持った方も多いのではないでしょうか?
そんな中で、今日はメキシコの意外なトリビアをひとつ、「マヤ文明とチューインガムの関係」についてお話をさせて頂きたいと思います。
メキシコの話で、「なぜ、チューインガム?」と思った方も多いのではないでしょうか?
なにをかくそう、実はチューインガムの生まれたきっかけは、メキシコのマヤ文明にあります。
メキシコ南部のユカタン半島に高度な文明を築いたマヤ人たちは、サポディラの木を切りつけてでてくる白い樹液を煮詰めて、噛む習慣がありました。
その白い樹液はチクルとよばれています。
メキシコを訪れていたアメリカ人のトーマス・アダムスは、ある日このチクルを噛んでいるマヤ人を目にします。そこからヒントを得て、チクルに甘味料を加えてできたのが、世界初のチューインガム「アダムス・ニューヨーク」です。
「アダムス・ニューヨーク」はたちまち人気になり、一気に世界中に普及しました。
サポディラの木は20mほどの巨木で、その樹皮にはチューインガムの原料となる天然のチクルが含まれており、 少し木を切りるだけで樹皮がでてきます。
カラクムル遺跡を訪れた際に、このサポディラの木がたくさんありました。
両脇にたくさんそそり立っているサポディラの木の大半には、切り傷がついており、人々がチクルをたくさん採っているのがわかります。
昔のマヤ人がこのチクルを噛み、 こんなジャングルの奥地に住んでいたと、想像するとなんだか感慨深いものがありました。
カラクムル遺跡は本当に自然が豊かで、一番高い2号神殿に登った景色は、まさに絶景!
四方八方緑に囲まれており、近くにあるピラミッドの遺跡以外はほぼジャングル。
お客様と一緒に、あちらの方角に最盛期対抗していたティカール遺跡があり、 こちらの方角にはカリブ海があり、と考えるのはとてもワクワクしました。
また、遠くのほうから動物の雄たけびが聞こえ、色鮮やかな鳥達が飛び回っている風景も観光気分を盛り上げてくれました。
カラクムル遺跡の近くのレストランでは、チクルが売られておりました。
甘味料は入っていないので、あまりおいしいものではない…とガイドが言っておりましたが、なかなか珍しいものなので、お客様には非常に人気でした。
私は残念ながら、実際食べていないのですが、 その代わりに日本でチューインガムを噛みながら、マヤの人々に思いを馳せる今日この頃です。
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