2011年3月 9日 (水)

聖女アグネスがお届けする!世界の教会レポート~アンガウア村の“神に守られし奇跡の教会”(メキシコ)編~

こんにちは、三橋愛子です。暦の上では三月に入りましたが、暖かい日々は束の間で、また雪のちらつく真冬の陽気に逆戻り・・・皆様はいかがお過ごしでしょうか?風邪などは引いていらっしゃらないでしょうか?私は先日、真夏の太陽の国「メキシコ世界遺産大紀行 18日間」の添乗より帰国しました。季節はずれの日焼けをしてしまい、日本ではちょっと浮いてしまっています。

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さて、秘境ブログには久々の登場となりましたが、本日はなつかしのあのコーナー「聖女アグネスの教会シリーズ」が復活です。タイトルにもある通り、神によって守られた“奇跡の教会”。世界中色々なところに行かせて頂きましたが、こんなにまで神々しい奇跡的な風景を目の当たりにしたのは初めてです。一体、何がそこまで“奇跡”的なのか、日本全国のグループ旅行では、未だ組み込まれたことのない(前例のない)場所かと思いますが、本日はたっぷりと、その“奇跡”をご紹介します。

メキシコ中央高原北西部にウルアパンという町があります。通常、ツアーではほとんど訪れる

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事のない町なので知らない方も多いかと思いますが、実は世界有数のアボカドの産地。なんと日本で売られている7割のアボガドはこのウルアパンから遠路はるばるやってきて私たちの食卓に並んでいるのだとか。このウルアパンから北に約30km、何処が懐かしさを覚える松の林をバスで抜けると、“奇跡の教会”へと続くハイキングコースの出発地点、アンガウア(プレペチャ語で“未解決の地”)村に到着します。

アンガウア村で私たちを待ち受けていたのは、私たちのグループの三倍ほどの数の馬と

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船頭さんたち。「歩き疲れたら、ぜひ僕の馬に乗って!」と、手厚い歓迎を受けました。“奇跡の教会”までは片道約一時間の道のり。始めの30~40分は火山灰の降り積もる比較的下りが中心のコースですが、後半は溶岩が固まりゴツゴツとした道なき道を歩きます。道中には野生のウチワサボテンが群生していて、赤い可愛らしいサボテンの花がハイキングで疲れた私たちの目を癒やしてくれました。また、教会の手前にはこの地域に住むプレペチャ族の村があります。この村のプレペチャ族の人々は、メキシコに暮らす先住民の中でも№1と言っても過言ではないくらいサービス精神が旺盛!教会へ訪れる旅人には無料で焼きたてのトルティージャを振舞ってくれたり、私たちがカメラを手にしているのを見かけると、「そのカメラで僕たちをカッコ良く撮ってくれよ」なんて、逆に写真撮影をせがんできたりして、自然と笑いが溢れてしまう平和な村なのです!

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1943年、この一帯のウルアパン地方に聳えるパクリティン山が噴火。その噴火により、この教会が建っていたサン・ファン・パランガリクティロ村をはじめ、近隣の2つの村が溶岩に飲み込まれました。死傷者はでなかったそうですが、周りの畑、家々など生活のすべてが失われ住民は途方にくれていたことでしょう。しかし、常に人々の心の支えとなっていた中心の教会だけは、高い壁に守られ、シンボルとなっていた塔は、今もなおその外観を残しています。礼拝堂の内部まで溶岩は流れ込み、今では人の侵入を拒むかのようなゴツゴツとした黒い岩の景色が広がっていますが、足場の悪い道なき道をよじ登って行くと、教会の一番奥には、当時の祭壇が残っています。不思議な事にその場所だけ溶岩の被害をまったく受けることなく、美しく残されているのです。この祭壇こそが“奇跡の教会”を言われる所以なのです。恐る恐る岩の下を除いてみると、なんと祭壇まで数十センチのところで流れ込んだ溶岩がピタッと止まっています。当時の人々の篤い信仰心のお陰か、これは、まさに神だけがなせる業!私は岩に腰掛け、沈黙の中で周りを見渡たし、果てしなくつづく殺伐とした岩の大地の中で、かつての人々のざわめきや村の繁栄を偲んでいました。人々の生活が農業で支えられていたというサン・ファン・パランガリクティロ村には、きっと青々とした木々が生い茂り、農作物がゆたかに実る、耕された畑がずっと広がっていたんだろうなぁ・・・と。

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