2011年4月19日 (火)

不思議実験 in 赤道

みなさん、こんにちは。私が不思議だよ、川井“実験くん”あゆみです。最近は毎日温かく、もうすっかり春ですね。お花見に行こうと思っていたら、あっという間に葉桜に。桜の美しい時期は本当に一瞬です…。

さて、本日4月19日はずばり「地図の日」だそうです。寛政12(1800)年の今日、伊能忠敬が蝦夷地の測量に出発。その後16年間にわたり日本中を測量し、日本最初の本格的な実測地図、「大日本沿海輿地図」を完成させたそうです。まさに本日が日本地図の第一歩であったのですね。

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 さて、仕事上日本地図より世界地図を見る機会の方が断然多いのですが、世界地図を見て最初に目に入るのが、南北を一直線に貫く赤道。我が秘境探検隊の扱う地域には、ケニアやウガンダ、エクアドルやコロンビア、ブラジル等赤道上にある国がいくつかがありますが、本日は先日添乗に行って参りました、ウガンダの赤道のお話をしたいと思います。
ウガンダの首都、カンパラより約1時間30分程南西に走ると、「ここが赤道上にあたります」という地点に到着します。ただし、もちろん身に感じる変化はないので、赤道ということを表す小さなモニュメントがなければ、通り過ぎてしまうような場所です。周りには、赤道証明書や絵葉書等記念品を売るお土産屋さんがいくつかと、長閑な畑が広がるのみです。

この赤道地点にてチャンスがあれば見物できるのが「コリオリの力」の実験。コリオリの力とは、深く説明すると難しいのですが、地球が自転しているために現れる見かけの力のこと。低緯度の地点から高緯度の地点に向かって運動している物体には東向き、高緯度の地点から低緯度の地点に向かって運動している物体には西向きの力が働くとされ、よって北半球では右向き、南半球では左向きの力が働きます。
この力を証明する実験として用意されるのが水の入った洗面器。下に開いた穴から水をぬくと、水の流れる向きが北半球、南半球では異なるというのです。
実際に水の入った洗面器に花びらを浮かべ、下から水を抜くと、花びらがくるくると違う向

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きで流れていきます。北半球では右回り、そして、少し移動して南半球で実験すると今度は左回り。最後に赤道の真上で実験してみると、今度は渦ができていません。これは赤道上でコリオリの力が働かないためだそうです。
話には聞いていたことがあっても、実験の結果を見てほおっと皆様から驚きの声があがりました。

厳密には、こうした洗面器の実験では、渦の規模があまりにも小さくてコリオリの力はほとんど働かないため、そんな結果が起こるはずがないとも主張されています。
しかし、嘘か誠かは別として、赤道に来た記念に、不思議な力に一瞬触れてみるのはいかがでしょうか。(川井)

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