2011年4月27日 (水)

南十字星を求めて

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みなさん、こんにちは。今宵の視界は良好ですか、そうですか、川井“星空飛行隊”あゆみです。朝、家を出るともぁっと生暖かい南風。気温も上がり、会社の中は少し暑いくらいでした。もう間もなくゴールデンウイークにも突入、4月もあっという間に去っていきます。

さて、ゴールデンウイーク中にアフリカやオセアニア、南米等、南半球の国々にご旅行に行く方もいらっしゃるかと思います。こうした国々の添乗に行くと必ずお客様に聞かれるのは、「南十字星はどれ?」という質問。日本では、最南端の波照間島等でしか見ることが出来ないため、南半球の添乗に行くと、私もお客様と一緒に夢中で探してしまいます。

先日のウガンダの添乗では、びっくりするくらいの満点の星空に感動。お客様も、外に出た途端、おぉっと思わず漏らしたほど。これまで訪れたその国の星空よりも素晴らしい!と皆で首が痛くなるほど夜空を見上げてしまいました。そして、白いカーテンのようにくっきりと浮かび上がった天の川の中に位置するのが南十字星。その場にいたホテルの警備員の方に「サザンクロス(南十字星)!サザンクロス!」と指差しながら見つけて喜びを伝えましたが、ただ首を傾げるのみ。いつも見ている現地の方々にとっては特別なものではないようです。
さて、その南十字星の見つけ方、いつか聞いたことがあるけれど忘れてしまったという方もご旅行に行かれる前に是非復習してみてください。

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まず、南の空に、一際明るく輝く2つの星(ケンタウルス座のαとβ)を見つけます。そして、この2つの星の間隔を右に2倍に伸ばしたところに南十字星があります。見つけてみると思ったより小さい印象をうけるかもしれません。南十字星(正式にはみなみじゅうじ座)は、全天の中で、実は一番小さい星座なのです。更に、南十字星の左にある二つの星の中央に直交させた線と、南十字星の縦の棒の先の交点が天の南極を指します。南の空には北極星のような目印となる星がないので、このように南十字星と他の星の位置から、南極点の位置を割り出すのです。

南半球に行った際は上記の探し方を思い出してみてください。ちなみに本日の写真は、美しい星空が見られたウガンダのブウィンディの森付近の昼間の写真と、夜に星空を見上げているだろうマウンテンゴリラの写真です。星空はやはり写真に収めることが難しいのです。満天の星空に出会えましたら、皆様是非、ご自身の目に焼き付けてきてください。(川井)

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