世界のお土産 ~ウユニの塩編~
四国の四分の三の大きさ、新潟県と同じ、東京都の4倍、など色々と比較対象が謳われる、とにかく巨大な塩湖、ウユニ。そこにはもちろん採塩場もあります。今はリチウムのレアメタル産業で塩産業も下火だそうですが、ウユニ塩湖周辺にはウユニの塩を使った製品が沢山売られています。もちろん、ホテルは塩のホテルが大人気!机や椅子、壁や床まで全て塩で作られたホテル。水周りだけは木でできているのですが、なんだか信じられない体験です。壁を舐めても、机を舐めても、辛いんです。
さて、ホテル以外にもボリビアでは塩製品のお土産が沢山売られています。以前、ウユニの村にある採塩場を訪れました。慣れた手つきで、女性達が床に座り込み、せっせと袋に詰める姿がとても印象的でした。一応袋には250グラムと書かれているのですが、計っている様子はありません。「どうしてわかるの?」と聞いたところ、一言「経験」という言葉が返ってきました。しかも250グラムでおよそ12円、破格の値段にも驚いたものです。
また他にも、塩を混ぜたチョコレートも売っています。これは街中やスーパーでは目にする
ことは少ないのですが、ボリビアのラパスの空港で発見したウユニの塩チョコ。ビターで濃厚なチョコに少し塩辛い、大人のチョコレート。4ドルまたは5ドルと高級でしたが、とても美味。空港に行った際は、是非探してみて下さい。ちなみにウユニの村では見つけられませんでした。
そして、最後は、塩で作られた人形です。私の大好きな人の形をした人形は売っていませんでしたが、塩を固めて、焼いて作ったというアルパカやリャマ、アンデスの神々や灰皿など、製品は様々です。これはウユニの村で探してみて下さい。塩を固めるのは難作業らしく、小さければ小さいほど、値段もあがり、売られていません。どこのお店に聞いても、「小さいのは作るのが大変なのよ、」とのこと。小さい方が軽く、本当にかわいくて、お土産に最適かもしれません。
サラリーマンのサラリーは古代ローマで兵士に支給された「塩」に由来するとも言われているほど、昔は貴重だったお塩。今まで世界の様々な塩を食べてきましたが、ウユニの塩はミネラル分豊富で、使った人は、パスタを茹でるのに少しの量で濃い塩味が出る、と言っている程、濃厚なお塩です。行かれた際は、是非お試し下さい。もちろん、試すのは床や壁では無く、食塩に製塩されたもので御願い致します。(坂岸)
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