激動の人生!真の愛を求め続けた女性・フリーダ・カーロ(メキシコ)
みなさん、こんにちは。私、宵越しの金は持ちませんわ、三橋“江戸ガール”愛子です。桜も満開を迎え、すっかり春の陽気になりました。地震の影響で外国の方々が一斉に母国へ帰国している中、6月には米国歌手のレディー・ガガさんがチャリティーライブのため来日されるそうですね。世界中から差し伸べられる援助の手に感謝の気持ちが絶えません。
さて、先日地元の商店街を歩いていた時の事。ガガさん程ではありませんが個性的なデザインの洋服屋さんを通りかかりました。すると、お店の片隅にメキシコの女流画家、フリーダ・カーロのTシャツが掛けられているではありませんか!そこで今日は“悲劇のヒロイン”ともいえる、フリーダ・カーロのお話を少しだけさせて頂きたいと思います。
メキシコの三大壁画画家の一人ディエゴ・リベラと結婚をしたことから、世界で最も有名な上流画家ともいえるフリーダ・カーロ。彼女の絵は不気味な世界で溢れています。血だらけの自画像や青白い顔をした胎児、ガイコツや首を絞められた自画像など、言葉を失ってしまうものばかりです。なぜ、このような絵が描かれ続けたのでしょうか?
1907年、メキシコシティ郊外のコヨアカンに生まれたフリーダは、小児麻痺を患い右手が不自由な幼少時代を過ごしました。さらに追い討ちを掛けるように恋人と乗ったバスが路面電車と衝突。なんと手すりが体を貫通し全身を骨折、年頃の少女には酷すぎるこの経験がその後の彼女の作品に深い陰を落とすことになります。その後、当時から名の知られていたディエゴに認められるため、彼女は努力を続け、ついに2人は意気投合し結婚します。
夫婦といえども人生のパートナーとしてある程度の距離を保っていた2人、現在も別々に隣り合って残る2人の家の屋上には、たまに行き来できるようにと愛の橋が掛けられています!その後、彼女は妊娠、ようやく幸せな生活が訪れると思われた矢先、少女時代の怪我の後遺症で流産してしまいます。しかも夫ディエゴの女遊びは以前より増し、傷付いたフリーダは家を出ることを決意。その後、離婚を切り出され受け入れますが、彼女にとってディエゴを越える存在は今後現れることなく、その惨めさから酒に溺れる毎日だったそうです。健康を害した彼女を見て、医師はディエゴに再婚を勧め二人は縒りを戻します。しかし、男勝りの意地とプライドを持ったフリーダは経済的な援助を得ず、性的関係を持たないことを条件に再婚したそうです!彼女はその後、47年という短くも濃密な生涯を終えます。死の直前に開かれた彼女の個展では、病魔と闘いベッドに横たわったまま、大勢の人々の祝福を受けました。
・・・いかがですか?まさに“悲劇”だと思いませんか?でも、いくつもの波乱を乗り越え、真の愛を求め続け、力強く生き抜いたフリーダはカッコイイ!きっと世の女性たちも同じ気持ちだと思います。彼女の生き様は永遠に女性たちの憧れであり、永遠に彼女の作品の魅力は語り告げられることと思います。
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