2011年5月24日 (火)

あゆみのいきいき生き物図鑑

Iguanaup

 みなさん、こんにちは。がらがらへびがやってきたと思ったら本当はイグアナでした、川井“前世はイグアナの娘”あゆみです。夏のように暑くなったと思ったら、雨が降り気温がガクッと下がり、不安定な天候の日が続いています。体調を崩しやすい時期ですが、皆様風邪等ひかれないようご注意くださいね。さて、本日はいきいき生き物図鑑の第二弾をお送り致します。ずばり本日のテーマはガラパゴス諸島で出遭ったイグアナについてです。

 イグアナ、というと皆様どんな姿を思い浮かべますでしょうか。私個人的には、初めてイグアナの存在を知ったのは、某テレビドラマだったかと思います。主人公の少女が、鏡に映る自分の姿が醜いイグアナに見えてしまい(本当は普通の人間なのですが)、その母親も、娘の姿がなぜか醜いイグアナに見えてしまい、可愛がることができず冷たくあたってしまう、というようなストーリーだったのですが、洋服を着た人間の姿に頭の部分だけがイグアナだった映像に衝撃を受けたのを覚えています。

 さて、そんなイグアナは北アメリカ大陸や南アメリカ大陸、西インド諸島にマダガスカル等、世界中に広く分布しておりますが、世界で唯一海に潜る珍しいウミイグアナが生息しているのが、ガラパゴス諸島です。

Iguana3

 ウミイグアナは草食で海藻を主食として食べます。泳ぎが得意で、縦に平たい尾を舵のように利用して泳ぎ、1時間から2時間もの長時間の間潜水し続けることもできるそうです。そして、海藻を食べるためにガラパゴスの冷たい海に入ったあとは決まって日光浴。赤道直下のガラパゴスは年中暖かそうなイメージがあるかと思いますが、流れ込む冷たいペルー海流の影響で、水温は低めです。ウミイグアナは冷えた体をお日様にあてて体温をあげ、通常は1匹で日光浴をしますが、より冷え切ってしまった場合は集団で重なりあって日光浴をします。イグアナの押し競饅頭ですね。

Rikuiguana

 一方、ガラパゴスの陸地に生息するのは、ガラパゴス固有種のガラパゴスリクイグアナ。黒色や濃い灰色のウミイグアナに比べ、リクイグアナは黄色や緑色をしていますが、祖先はウミイグアナと同じか近縁と考えられており、今から1000~2000万年前に分岐し、それぞれ進化を遂げたと言われています。こちらのリクイグアナは人間が持ち込んだ家畜に食べられたり、植生の変化により激減し、一部の島では絶滅にまで追い込まれましたが、現在では保護活動や繁殖のお陰で、徐々に個体数が増えてきています。

 ウミイグアナもリクイグアナもどんなに人間が近づいても、ピクリともしないので、写真のモデルとしてはばっちり。どんなに写真が下手という方でも、何回でもシャッターチャンスを与えてくれます。トップの写真をご覧下さい。少し恐ろしいイメージがあったイグアナも、アップで写真に収めてみると、つぶらな瞳がとても愛らしいですね…。(川井)

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