2011年7月11日 (月)

キューバ人の歌声から見るスペイン語講座

P2みなさん、こんにちは。今日もサラブレット競走馬!!坂岸“キサス・キサス・メイビー”茉莉です。

先日、それは7月9日、新聞を見ながら衝撃のニュースを発見しました。キューバの大ギタリストであり、ブエナビスタソシアルクラブで活躍したマヌエル・ガルバン氏が心臓発作で亡くなったとのことです。享年80歳なので、大往生ではありますが、残念ですね。キューバ人の魂がまた1つ消えました。ブエナビスタソシアルクラブと言えば、カーネギーホールで演奏したライブ盤のCDがとっても有名ですが、私も学生時代に聞いたそのCDで、オマーラ・ポルゥオンド(まだご健在です)が観客を盛り上げながら唄っている哀愁ある歌声にしびれたものです。

そのCDの、オマーラの歌声の名曲「キサス・キサス・キサス」。

P1 元々はキューバ人のオズバルド・ファッレス氏によって1947年に作曲された曲で、「キサス」とはスペイン語「多分」という意味です。その後、英語に訳され「Perhaps Perhaps」という題名で爆発的にアメリカで売れ、キングコールやナットキング・コールが唄い大ヒットした事はご存知の方が多いかもしれません。カバーした歌手も多く、あの「キサス・・・キサス・・・」のメロディーを聞けば、多くの日本人も知っている名曲です。

私がスペイン語を勉強してみよう!と思ったきっかけは、スペイン映画とスペイン語のキューバ音楽(グロリアエステバンとか)なのですが、この「キサス」の曲もとっても魅力的で大好きな曲でした。スペイン語圏に行ったら絶対に使ってみようと、ずっと決めていました。

ある日、キューバに行ったときのこと、「あなたは日本人?」と聞かれて、あまりよく言われ

P4ていることがわからずに「キサス(QUIZAS)」と魅惑的に発していました。そのときの私は自分に酔っていて、まるでステージ上のオマーラのように、一言発していました。
しかしながら、この「QUIZAS=多分」という言葉は、英語の「MAYBE」にあたり、YESの度合いは50%にも満たないとのことです。あなたは日本人?と聞かれ、「まぁ多分、違うかもしれないけど、そうとも言えるわ」というようなニュアンスで答えてしまったようで、相手は困惑し、話がもつれて行ったのを覚えています。

「QUIZAS (キサス)」 YES度50%未満

「TAL VEZ (タルベス)」 YES度70%ぐらい

「PROBABLEMENTE (プロバブレメンテ)」 YES度90%以上

ちなみに「A LO MEJOR (アロメホール)」 YES度30%未満(もしかしたら・・・・程度)

英語にも「多分」の使い分けはありますよね。
同じくスペイン語の「多分」にも沢山の使い分けがあったようです。さぁ、南米やスペイン、中米に出かけた際は、是非この「多分」を使ってみてください。度合いさえ知っていれば、私のように会話が絡まってしまうこともありませんね。

P3 Siempre que te pregunto (いつもボクはあなたに聞くよね)
que cuando,como y donde (いつ、どのように、どこで・・・???と)
tu siempre me respondes (でもいつも君はこう答える)

Quizas, Quizas, Quizas (多分、多分、まぁ多分ね・・・)

こんな風にかわせる女性になりたいものです。(坂岸)

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