【共通テーマデー】一度着てみたい民族衣装~女子の憧れ?!赤毛のアンが着た、パフスリーブのドレス
みなさん、こんにちは。
照りつける太陽がまぶしい、三橋“テリヤキがスキヤキ”愛子です。
まだまだ真夏の太陽が照りつける毎日ですが、今日から9月に入りました。どことなく吹いている風は少し涼しく、なんだか秋の気配を感じさせる今日この頃ですね。
さて、月初めの本日は共通テーマDAY。
今月は「一度着てみたい民族衣装」、ということですが・・・なかなかすぐに決められません!
ケニア・マサイ族がまとう赤や紫の鮮やかなタータンチェックの民族衣装も可愛いいし、ナミビア・ヒンバ族が身につける牛やヤギのレザーのスカートや独特のヘアースタイルも、一度は試してみたいなぁ、と思ってみたり。きっとこんな暑い夏には通気性もよくて涼しいでしょうね・・・
とついつい野生的で原始的な民族衣装ばかり思い浮かべてしまいましたが、本当に私が着てみたい民族(?)衣装はただ一つ・・・
ずばり、小説「赤毛のアン」の中で主人公アンを魅了し続けた“パフスリーブのドレス”。
この小説がお好きな方は、きっと誰もがアンと同じようにこのドレスに憧れを持っていた事でしょう。私もその一人でした。
「赤毛のアン」は1880年代後半のプリンスエドワード島が舞台となっていますが、この頃に女性たちの間で大流行したのが“パフスリーブ”。まるで風船のように丸く膨らんだ袖のドレスでした。
パフスリーブの歴史は、古くルネッサンス時代にまで遡るそうで、時を経るごとにその形は少しずつ変化し、19世紀にはカナダがイギリスの植民地であったことからプリンスエドワード島にもその流行がやってきたと言われています。
物語の中にも忘れてはならないパフスリーブのエピソードがありますよね。初めてアンが孤児院からマリラ、マシューの暮らすグリーンゲーブルズにやってきた時、服を仕立ててくれるといったマリラに、アンは「袖は流行のパフスリーブにしてね!」とお願いをしたのにも関わらず、出来上がった服はアンの体にぴったりしたつんつるてんのワンピース。
がっかりしたアンでしたが、仕方なくその地味なワンピースで過ごす日々・・・でも、あるクリスマス・イヴの朝、突然マシューから当時の最新流行形を集めたパフスリーブのドレスをプレゼントされたのです!その喜びといったら・・・次のアンの台詞でわかります。
朝ごはん時の一言・・・
「朝ごはんなんて、そんな平凡なものはいらないわ、そんなことよりも今はこのドレスを眺めて胸をいっぱいにしたいのよ・・・」だそうです(笑)。
この出来事をきっかけにアンは「美」に目覚めていくのでした。
実際にプリンスエドワード島に建つグリーンゲーブルズのアンの部屋を訪ねると、ちゃんとクローゼットには、マシューがプレゼントしたこのパフスリーブのドレスが掛かっています。
茶色のシルク生地、首元のレース、そして重要なポイントなるのは、なんといっても袖のパフスリーブ!それは二段に分かれリボンで仕切られているという凝り様です!
もちろん、物語に沿って後から作られたものですが、眺めていると、「あぁ、少女から大人の女性に成長するアンをこのドレスはずっと見守ってきたんだなぁ」とついつい感情が入ってしまい見とれてしまいます。このドレスこそが、私がいつか着てみたい衣装なのです。
【共通テーマデー「一度着てみたい民族衣装」】
〔添乗見聞録編〕~イスラエル、ユダヤ教超正統派の黒服~
〔倶楽部ユーラシア編〕~ブータンのゴ~
〔ぶらり秘境探検隊編〕~カナダ、アンのパフスリーブドレス~
〔ろまねすく通信編〕~スペイン、バレンシアの伝統衣装~
〔船の旅便り編〕~ブラジル、リオのカーニバルのサンバ衣装~
〔パゴタの国からミンガラバー編〕~ベトナムのアオザイ~
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