衛星画像で旅する世界遺産~ビクトリアの滝~
ビクトリアの滝は、1億8千万年前の大規模な火山活動によって出来た玄武岩の台地を削って生まれました。そして滝は、長い歳月をかけて下流から少しずつ上流へ移動してきたというのです。下流域には7つの「滝の化石」が残っていて、現在の見学できる滝は8番目。浸食は今も進んでいて、上流にはすでに次なる滝の割れ目ができているといいます。次なる9番目の滝が生まれるのはさらに4万年後と言われ、何とも壮大な地球の話です。地球は生きている!
それで私、実際に南部アフリカの大地を踏むのを待ちきれず、衛星画像でビクトリアの滝にトリップしてきました! JAXA(宇宙航空研究開発機構)が提供するこの画像を是非見て下さい。こちら→
この衛星画像を大きくして見ると明らかなのですが、ビクトリアの滝の上流は穏やかな大河です。滝を挟んで下流域は険しい渓谷がジグザグに蛇行して続いています。これがかつての滝の跡なのです! この辺り一帯は、複雑な地殻変動により、固い台地の上に亀裂が走り、そこに柔らかい堆積岩が埋まっています。そこを川が流れ、滝が出来て、川が堆積岩を浸食することによって、滝の位置が上流へと徐々に移動していったのだそうです。 「ビクトリアの滝の化石」はスケールがとても大きくて実際に現地では足下の大地の成り立ちをイメージしにくいと思いますが、この衛星画像があればバッチリですね!
→ビクトリアの滝・ツアーの魅力はこちら
この他にも、JAXAは、宇宙技術を用いて世界遺産を監視、記録し、保存することを支援するため、ユネスコと協力して各地の世界遺産のデータを一般公開しています。参考までにこちら→
それにしても、「滝の化石」がこんなにくっきり俯瞰できるとは!旅行の前の勉強に、臨場感が十分。胸が高まりますね。
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