2012年3月 6日 (火)

マサイの身体能力

Masai_3 先週のTBS世界ふしぎ発見のテーマは「サバンナの守り神、マサイの秘密」でした。

普通の人の視力では双眼鏡を覗かなくては見つけられない動物を、「キリンがいるよ。」と裸眼で案内するマサイトラッカー(サバンナで動物を見つけるスペシャリスト)に感動した水島です。こんにちは!

 昨年夏、世界陸上男子800メートルで、それまで13年続いた記録を更新し、世界新記録を出して優勝したデービッド・ルディシャ選手がやはりアフリカ、ケニアのマサイ出身だということで、今マサイの優れた身体能力に注目があつまっているとか。

マサイ族の人口は推定約30万人。ケニアとタンザニアの国境にまたがるサバンナの大地で半遊牧生活を送っています。

 近年の政府の定住政策や自然環境の変化で、農業を始め、子どもを学校に入れるマサイの人々が増えていると言いますので、大分様子は変わっているのかもしれませんが、伝統的なマサイ族の生い立ちをみると、彼らの身体能力の高さは当たり前という気がしました。

Amboseli_3  番組では、マサイの戦士の勇猛果敢さを表すその成り立ちとしてこのように紹介しています。

「少年は物心ついた頃から牛の放牧をまかされるようになり、

 やがて伝統的な成人儀礼であるライオン狩りをへてマサイの戦士の称号を得る。

 彼らはその勇姿からサバンナの貴族と呼ばれてきた。」

 百獣の王ライオンを仕留める!とはいっても、今は野生動物保護の観点から簡単にライオン狩りは出来ないのでしょうが、

マサイと言えば「戦士」がセットになって付いてくるほど。

 地平線が丸く見えるほどの雄大なサバンナの大地で、牛を飼い、狩りに出かけ、侵入してくる敵と戦う戦士。

Ngorongoro_3 外に出れば、ライオンだけじゃない。同じ肉食獣のチーター、背後にはおこぼれを与りたいハイエナや禿鷹が弱肉強食の世界を繰り広げ、多様な生物が共存している壮大で多様なアフリカの大地。

マサイの人々は、このアフリカの大地に他の動物と等しく育まれ、何万年もの時間をかけえて生きる知恵を絞り、備え、身体能力を磨いてきたのではないでしょうか?

 そうそう、今年の夏のロンドン五輪。デービッド・ルディシャ選手の活躍が楽しみですね!

   

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