ジャガイモだけで300種類!
インカ帝国が栄えたアンデス地方の大半は、海岸沿いに伸びる乾燥した砂漠地帯と、標高3千メートル級以上の山々が連なる乾燥した山岳地帯で成り立っています。アンデスの人々はそのため、つねに食料を安定して確保できるように、自分たちの住む土地に適した作物の栽培や新しい耕作技術の開発などを古くから行ってきたのだそうです。
アンデスの人々が農業を営む上で最も重要だったのが水。かなり早い時期から、貯水槽や水路を建設して感慨農業を行ってきました。特に、険しい山岳地帯の高地では、丘陵地の斜面を利用して段々畑を切り開き、そこに灌漑施設をきずいて、ひな段耕作を行ってきました。人気の世界遺産、マチュピチュにも切り立つ山の斜面を旨く利用した段々畑が広がっていますよね。
このように風土が厳しいアンデスの耕地で古くから栽培されてきたのは、寒冷地に強いジャガイモでした。インカの人々は乾燥食品をつくった最初の人々だったとご存知でしたか?チュニョという乾燥ジャガイモ食品を作り、帝国中の食料備蓄庫に蓄えたそうです。
この乾燥イモは、今でもアンデスの人々の重要な主食で、水に戻してスープなどに入れて食べます。ジャガイモを使った料理はたくさんあって、フライドポテトと野菜、牛肉を炒めた「ロモ・サルタード」がペルーのどこでも食べられる国民食として人気です!
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