2012年8月16日 (木)

エルビス・プレスリーの故郷へ

みなさん、こんにちは。三橋愛子です。今朝、テレビで「エルビス・プレスリーの愛読書が競売にかけられる」というニュースが流れていました。プレスリーの愛読書、それは聖書。1957年のクリスマスに叔父さんから贈られた、革張りでエルビス・プレスリーの名前が刻まれたもの。ユーラシア旅行社のロングヒットを頂いているツアー「アメリカ東部・南部大縦断物語」では、彼のゆかりの地を訪ねます。ここで少しご紹介・・・。

Sdscf0182 ミシシッピ州のトゥペロには「プレスリーの生家」と「博物館」があります。“ロックの帝王”と呼ばれるエルビスの幼少時代は、ステージでの華やかなイメージの反面、意外にも貧困生活を送っていました。まるで物置のような小さな白い二階建ての家、それが彼の生家です。借金や失業を心配していた母にエルビスは「ちっとも心配なんかいらないよ。僕が大きくなったら立派なお家を買ってあげる。お店のつけも全部払うし、キャデラックは二台買うからね。一台は父さんと母さん、もう一台は僕が運転するのさ。」という言葉をかけていたそうです。そして、熱心なキリスト教徒であったプレスリーは教会でゴスペル音楽に出会い、礼拝を歌って踊って表現するという伝統的な黒人音楽が自然に身についていきました。エルビスが活躍した1950年代はちょうど黒人差別のための公民権運動に火がつき始めた頃。エルビスは黒人音楽をまるで黒人のように歌える白人として大人気に。それまで、白人は黒人音楽に興味はあったものの、社会的な状況で拒否していました。でもそれを打ち破ったのがエルビス!その後、白人にも黒人音楽が浸透していくようになったそうです。現在、生家の近くには世界中の彼のファンと友人がお金を出し合って建てたという新しい教会もあります。

Sdscf0671 またメンフィスではプレスリーがわずか22歳で購入したという邸宅「グレースランド」にもご案内させて頂きます。当時のお金で10万ドル!二階のプライベートスペースを除いて、キッチンやリビング、車庫やお庭を見学することが出来ます。その豪華なこと!更に結婚式で着用した衣装や車のコレクション、自家用ジェット機もあります。(展示内容が変っている恐れもありますのでご了承下さい。)そして、エルビスと彼の家族(父、母、祖母)のお墓もあります。世界中のエルビスファンが年間、約70万人も訪れる場所となっています。

競売にかけられる彼の聖書には、経験なクリスチャンであったことを証するように、エルビス自身による書き込みやアンダーラインが引かれているとか。書き込みの中には「一つの欠点で人を判断するのは、一つの波で海の力をはかるようなものだ」という言葉も。エルビスの真面目で人間味のある性格が現れている一言だなぁと感じます。一体どんな人の手に渡るのでしょうか?楽しみです。

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