10月9日、チェ・ゲバラの命日
今から45年前の1967年10月8日、ボリビアの山中のイゲラ村でボリビア軍に捕らえられ、翌日10月9日、バジェグランデの小学校で射殺されました。ボリビア軍はその後、ヘリコプターで遺体を搬送し、村の小さな病院で見世物のようにされました。興味半分で見物に来た村人は、イエス・キリストにそっくりなゲバラの姿を見て驚き、十字架を切るものもいたそうです。不思議なことに、ゲバラの目は誰がどうやっても閉じることはなかったのだとか。その後、ボリビア軍は、この場所がゲバラを敬愛する人々の聖地になることを恐れ、誰にも発見されることなく遺体はバジェグランデの旧空港の跡地に埋められました。
30年後の1997年ボリビア国会人権委員会によってゲバラの遺骨が発見されると、キューバのサンタクララに運ばれ、現在もこの記念霊廟で37人の同士と共に眠っています。霊廟内は、ゲバラがゲリラ戦を行なった洞窟を思わせる造りで、カストロによって点火された永遠の火が燈されています。
キューバを案内してくれた現地ガイドさんが、1997年にゲバラの遺骨がサンタクララに帰還した日の事を教えてくれました。「ゲバラの遺骨を乗せた車を、みんなが道端で待っていた。車が通り過ぎる迄、全員が並んで黙祷し、ゲバラの遺骨が自分の前を通り過ぎる時、手に持っていた色とりどりの花を一輪ずつ道端に置いていった。すると車の後には色とりどりの花道ができた。本当に感動した瞬間だった。」と。
今でも街を歩くと至る所にキューバ革命が人々の心の中に息づいているのがよくわかります。壁に描かれたゲバラやカストロの肖像画、Tシャツのプリントまで。そのせいか、キューバを訪れると必ずパワーを与えられる気がします。太陽に負けないみんなの笑顔、陽気な音楽、前向きな国民性。ゲバラが作り上げたキューバは、異国の者をいつでも暖かく迎えてくれる国なのです。(三橋)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント